ドイツ・ワーホリでの仕事って、飲食店のアルバイトのイメージがありませんか?確かに、飲食店のアルバイトの求人は多く、仕事が得やすいです。
でも、ワーキングホリデービザは、労働許可も含まれているので、サービス業以外の仕事もしていいのです。フルタイムで働いたって、フリーランサーとして働いたっていいのです。
私は、ドイツに来てすぐ就職活動を開始しました。フルタイムの仕事に応募しましたが、会社から提案されたのは「フリーランス」の仕事。フリーランスで働く事はあまり考えていなかったものの、良い経験かも!と二つ返事でOKしました。
そのときは、ドイツでフリーランサーとして働く事に関して知識が足りていなかったので、後々問題が生じてしまうのですが・・。今回は、ドイツでフリーランスとして働く方法をご紹介します。
個人事業の定義について
ドイツでは、個人事業として二つのカテゴリーがあります。「self-employed (Selbstständiger)」と「freelancer(Freiberufler)」です。
freelancerは、個人事業としての働き方のひとつ、なのです。文筆業、教師業、コンサルティング業がこちらのカテゴリーに入ります。self-employedに比べてfreelancerは比較的事業を始めやすく、支払う税金も安くなります。
一方、ITプログラマーや不動産業者やカフェ運営といった事業規模が比較的大きいものは、self-employed(Gewerbetreibender)としてカテゴライズされます。
個人事業の始め方は、どちらも同じです。後者の場合は、ゆくゆく事業所の登録が必要になってきます。
私はFreiberuflerとして登録しました。
フリーランサーとして働くには、税金番号が必要
フリーランサーとして働くには、税金番号が必要になります。この税金番号が少し複雑です。
ドイツに長期滞在する目的の場合、到着してから14日以内に住民登録(Anmeldung)をする必要があります。そして、住民登録をすると、自動的に税金番号(Identifikationsnummer)が登録した住所に送られてきます。この税金番号は、仕事をしているしていないにかかわらず、住民登録した人全てに与えられる税金番号です。
そして、フリーランサーとして働くには、この税金番号以外に個人事業専用の税金番号(Steuernummer)を取得する必要があります。この税金番号がないと、請求書を発行してはいけないことになっているのです。フリーランサーとして働く事が決まったら、すぐに取得しに行きましょう!
私は、フリーランサーとして仕事を得た会社に税金番号を求められたとき、よくわからずIdentifikationsnummerを申し出てしまい、後からこっぴどく叱られました・・・。
税金番号(Steuernummer)の取得方法
税金番号(Steuernummer)は、税務局(Finanzamt)で取得します。
税金番号に申し込むには、登録用紙(Fragebogen zur steuerlichen Erfassung)に情報を記入します。最新版はこちらで手に入ります。
ちなみに英語版はありません・・・。私は、自動翻訳機能を駆使して記入しました。ドイツ語に自信がない方は、ドイツ人の友人に助けてもらったり、専門家に相談したほうが良いと思います。
登録用紙を埋めたら、近くの税務局(Finanzamt)に提出しに行きます。住民登録局と違って、事前予約は受け付けていません。税務局についたら、予約番号を手に入れます。私は、10〜20分で番号が呼ばれました。
個室に入ると、担当者の方に登録書を提出し、労働許可があることを示すためにパスポートのビザを提示しました。当日は、これで終わりです。
2週間程で、住民登録局に登録した住所に税金番号が届きます。税金番号が届くと、やっと請求書を発行することができます!税金番号(Steuernummer)なしで請求書を発行してはいけないことになっているので、気をつけましょう。
フリーランサーの辞め方
今年から会社に勤め始めたので、フリーランサーとして働く事を辞めることにしました。当分は行きたくない・・と思っていた税務局へ再訪しました。
税務局の担当者にフリーランス業を終了した旨を伝えると、専用の紙を渡されました。その紙に、「税金番号、住所、登録した仕事の種類(私の場合は文筆業)、フリーランス業を辞める理由、サイン」を記入しただけで終了でした。登録用紙を埋めるのがかなり大変だったので、今回はアッサリ終了して、拍子抜けでした。
担当者の方に聞いた話だと、年間の所得が8,004ユーロに達さない場合は、納税の必要がないそうです。でも、確定申告はする必要があります。確定申告は、これから行うことになります・・。
以上ドイツでフリーランサーとしての始め方と辞め方でした。
注)私の場合はワーホリビザを使用してフリーランスとして働いていたので、ワーホリビザ以外の場合は、フリーランスとして働ける労働許可があるビザを保持している必要があります。
注)内容は、私の実体験に基づいて書いてあります。状況は常に変わっているので、最新情報を調べた上で行ってください。全ての責任は負いかねますのでご了承ください。
Hana says
こんにちは!現在ドイツにワーホリビザで滞在している者です。フリーランスとして働くために現在Steuernummerを申請する準備をしています。
ドイツでフリーランス業をするに当たり色々と調べているのですが、ワーホリだとドイツではフリーランスとして働けない国籍があるという話を耳にしまして。なので日本人としてフリーランスビザに変更しないといけないのか調べているの最中なのですが…。Ayumiさんは問題なくワーホリビザでSteuernummer取得できましたか?
お時間あるときに返信頂ければ幸いです。
Ayumi Saito says
はじめまして。Steuernummer取得した際ワーホリビザでしたが、税務局の担当者からビザのステータスについて聞かれませんでした。特に自分からもビザの話はしませんでした。正確な、外人局や税務局に聞いていただくのが一番かと思います。 > <
matsumoto says
はじめまして。
私も現在ワーホリビザでベルリンに滞在しています。
住民登録も済ませました。
フリーランス業務開始に当たり健康保険が必要という情報をみるのですが、フリーランスビザに申請する人が必要なステップなのか、ワーホリでフリーランス業務をしたい人も必要なステップなのかいまいちわかりません。
ワーホリ用にCare conceptで既に健康保険はカバーしてあります。
保険に入らなければ行けないのなら、職種柄KSKの加入も考えています。
フリーランスとして働きながら、今後もしかしたらアルバイトもするかもしれません。
そのへんは、Steuernummer申請時どのようにされましたか?
Ayumi Saito says
初めまして。Steuernummer申請時に保険については特に聞かれませんでした。私もその時は旅行保険でしたが、1ヶ月後には現地企業で働き始めたので、公的保険のTKに保険を切り替えました。
matsumoto says
返信ありがとうございます。
なるほど。その保険お切り替えというのは、会社側から言われてやったのですか?フリーランスとなると少し違うとは思うんですが、どのタイミングで切り替えが必要なのか、またそれが税金番号とどのように関わるのかがいまいちよくわかりません。