ドイツで働いていると、今でも驚くことがあります。時には、「ここはこうした方が良いのでは・・」と思うこともありますが、今回紹介したように、これは良いなと学ばせてもらえる習慣も沢山です。
今回は、日本で働いていた時にはなかった、ドイツ企業での良い習慣を3点を紹介していきます。
1)経営陣がしっかり休暇を取る
ドイツの法定休暇日数は25日です。多くの会社が年間28日から30日の有給休暇を設けています。有給消化率は高いです。
ドイツ企業で働く前も、休みは取りやすいんだろうなあと思っていた私。でも、驚いたことが一つ。経営陣もしっかり休みを取ること。
日本で働いていた時は、ポジションが上になればなるほど、休みが取りにくそうでした。1年間身を粉にして働いていた上司が、年末に1週間休んで来れた時は、「良かった・・」とホッとしたものです。
しかし、こちらでは、経営陣やマネージャーポジションの人も、普通の従業員と変わりなくしっかり休みを取ります。皆休みを取るので、休みを取りにくいと感じたことはありません。日本で働いていた時は、上司が休みを取らないものだから、10日しかない有給さえ取りにくいと感じたこともありました。
皆休みは家族やパートナーと過ごし、思いっきりリフレッシュして職場に戻って来ます。休みは仕事に活力を与えてくれるのが、明確にわかりますよ。やっぱり休みは大事ですね!
2)体調が悪いと帰る
ドイツの企業では、体調が少し悪いと、皆さん結構サクッと帰ります。体調が悪いと言っても、働けるくらいの場合は、家から働く人もいますが、働くには憚れる場合は、家で休む人も。
ドイツでは、病気休暇が保証されているので、体調不良で仕事を休んでも、有給を使う必要はありません。病気休暇を使う場合、病院に行って、医師に診断書を描いてもらう必要があり、診断書が出されると規定の日数会社には出社できなくなります。
日本人は、体調が悪くても我慢して働け、という根性論が今も残っていますよね。かくいう私も、ドイツで働いていても、少し体調が悪いくらいの時は我慢して働いていました。しかし、ある日我慢できると思っていた体調が悪化してしまい、最終的に同僚に迷惑をかけてしまうことに。
我慢せずに休んでいれば、同僚に迷惑をかけることもなかったでしょう。身を以て、体調が悪化する前に、周りに移す前に、迷惑をかける前に、回復できるように最善を尽くすことの大事さを学んだのでした。
3)就業時間内に病院や美容院に行く
こちらでは、就業時間内でも、病院や美容院に行く人が多いです。以前、ベルリンで日本人の美容院でヘアカットしてもらった時に、美容師さんが言っていたことが印象的でした。「ドイツ人は、平日の昼間にカットに来てくれるんですよね。美容師の営業時間に合わせて。一方、土曜にカットに来るのは、主に日本人です。」
美容院は、仕事後か週末に行くものと思っていた私も、目から鱗でした。確かに、企業で働いている人全員が仕事後か週末に美容院に行ったら、その時間だけ混み合ってしまう。それなら、平日の昼間に行った方が、美容院にとっても自分にとっても都合がいいんですよね。美容院なんて、毎日行くわけでもないので。
効率の良い考え方だと思いませんか?
病院や美容院の予約で仕事を抜ける場合は、それぞれ周りの同僚に事前に伝えて、仕事を抜けています。自分で仕事を調整できれば、予約で抜けるのも問題はないのです。
終わりに
今回紹介した点だけ読むと、「あれ?みんな働いてないの?」と思うかもしれませんが、やることをやっていることが前提の話、ということも頭に入れておいてもらえばと思います!
ではでは。