たびのーと

語学学習・海外生活・旅行・子育て情報ブログ

  • ホーム
  • プロフィール
  • 海外就職
  • 語学学習
  • ブログ
Home » ブログ » 世界の美術館へ行く前に読んでおきたい!オススメのアート小説を紹介

世界の美術館へ行く前に読んでおきたい!オススメのアート小説を紹介

最終更新日 2018-11-01 Ayumi

美術館へ行く前に、美術のことを予習しておきたいと誰でも思うのではないでしょうか。堅苦しくなく美術史を復習したい。そんな時にオススメなのが、アート小説です。

最近ひょんな事から、アート小説作家である原田マハさんの小説を読む機会があり、どっぷりアート小説にハマってしまいました。原田さんの小説は、実際の美術史にフィクションを織り交ぜた文体が特徴で、史実とフィクションを同時に楽しめてしまうのです。

今回は、いくつかオススメの小説を紹介していきます!

スポンサーリンク

1)暗幕のゲルニカ


スペイン・マドリッドにあるソフィア王立芸術センターに貯蔵されているピカソ作品「ゲルニカ」を題材にした小説。「ゲルニカ」は、1937年スペイン内戦中にドイツ軍がスペインのゲルニカに落とした空爆をモチーフに書かれた油彩画です。

世界に3点だけ、ピカソの指示のもと作られた「ゲルニカ」のタペストリーがあります。国連本部の会見場に飾られているタペストリーの一つが、アメリカのイラク空爆前夜に行われた会見時にタペストリーに暗幕がかけられていました。この実際にあった事件が基になってストーリーが作られています。

私は、作品を読む前にすでに「ゲルニカ」を鑑賞していたのですが、この作品を読んでまた「ゲルニカ」を見にいきたくなりました。ゲルニカが書かれた背景は何となくは知っていたのですが、この小説を読んで、ピカソがいかに苦悩して作品を作り上げていったのかがまざまざと感じられたからです。

暗幕のゲルニカ (新潮文庫)

posted with ヨメレバ
原田 マハ 新潮社 2018-06-28
Amazon
Kindle
楽天ブックス

2)モダン


短編小説集ですが、納められている作品に共通した舞台は、モダン・アートの聖地とも呼ばれるニューヨーク近代美術館(MoMA)です。各短編には、ピカソやマティス、ルソー、ワイエスといった美術界の巨匠が登場します。

私はまだMoMAには行った事がないのですが、この小説を読んで、MoMAがいかにモダン・アートにおいて大事な位置を占めているのかが感じられました。

モダン (文春文庫 は 40-3)

posted with ヨメレバ
原田 マハ 文藝春秋 2018-04-10
Amazon
Kindle
楽天ブックス

3)ジヴェルニーの食卓


こちらも、短編集ですが、注目したいのがタイトルにもなっているクロード・モネの一編。モネには、二つの家族がありました。一つ目の家族が、最初の結婚の妻と息子たち。二つ目の家族が、芸術家として認められてきたとき、仕事を与えられていたパトロン一家の妻と子供達です。

パトロン一家の家業が傾き、財産がなくなってしまったのち、パトロン一家の妻と子供達がモネの一家と暮らすようになりました。モネの優しく暖かい色彩の背景にある、一見複雑そうに見える家族の存在。この短編を読むと、モネの絵の見方が変わると思います。

他にも、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌといった印象派芸術家を題材にした作品が収納されています。

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)

posted with ヨメレバ
原田 マハ 集英社 2015-06-25
Amazon
Kindle
楽天ブックス

3)たゆたえども沈まず

小説「たゆたえども沈まず」は、生前にはほとんど絵が売れなかったと言われているフィンセント・ヴァン・ゴッホ。彼が活躍した時代と同時期に日本の美術を広めようと単身フランスに渡りビジネスをしていた林忠正。二人が出会って、ゴッホの運命が変わって行く様を描いています。

たゆたえども沈まず

posted with ヨメレバ
原田 マハ 幻冬舎 2017-10-25
Amazon
Kindle
楽天ブックス

ゴッホのあしあと

「ゴッホのあしあと」は、小説「たゆたえども沈まず」を執筆する際に、様々な取材を重ねられるうちに明らかになったことを中心に描かれている原田さんの随筆。ゴッホの作品を鑑賞する前に、是非とも読んでおきたいですね。

ゴッホのあしあと 日本に憧れ続けた画家の生涯 (幻冬舎新書)

posted with ヨメレバ
原田 マハ 幻冬舎 2018-05-30
Amazon
Kindle
楽天ブックス

番外編

ちなみに原田さんはアート小説以外も多数執筆されています。

総理の夫


個人的に好きな作品。日本で初めて女性総理大臣の誕生というテーマ。総理の夫が主人公で、初めて「総理の夫」となった日から記した手記という形式になっています。

最近ニュージーランドの女性首相が第一子を出産して産休を取ったことで話題にもなっていましたが、日本でもこの作品のように女性首相の誕生が現実になる日は近いのでしょうか。

総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫)

posted with ヨメレバ
原田マハ 実業之日本社 2016-12-03
Amazon
Kindle
楽天ブックス

今日はお日柄もよく


原田さんの小説の中で、最もよく知られているであろう小説。伝説のスピーチライターに弟子入りした主人公が成長して行く様を書いています。「総理の夫」とリンクする部分もあり、合わせて読むと面白いかも。

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

posted with ヨメレバ
原田マハ 徳間書店 2013-06-07
Amazon
Kindle
楽天ブックス

まとめ

しっかりと話が作り込まれて流れるように進んで行く原田さんの小説。アート関連の小説も、関連のない小説も、どちらでも楽しく読めるはずです。もしパリやマドリッド、ニューヨークで美術館を訪問するつもりなら、原田さんの小説を旅行前に読んでおくと良い予習になると思いますよ!

ではでは。

スポンサーリンク
⇨シェアしてもらえるとスゴク嬉しいです! Happy sharering!

プロフィール


ayumi

20代後半でワークライフバランスを追い求め、ドイツに移住しウェブ開発者にキャリアチェンジしました。3歳息子の子育てと仕事の両立に奮闘中。

旅行好きが高じて始めた当ブログですが、今は海外移住、語学学習、子育て、と幅広いトピックを扱ってます。
Follow @aaayumi

検索

人気記事

海外でも日本でも場所に縛られずに働く!在宅ワークが出来るお仕事12選
work
こんなにあるよ!海外で働くことが出来る職種15選
work

カテゴリー

  • インタビュー (5)
  • ドイツで妊娠・出産 (28)
  • ドイツで育児 (20)
  • ドイツワーキングホリデー (44)
  • ドイツ移住 (48)
  • ブログ運営 (3)
  • 国際結婚 (4)
  • 外国語勉強法 (77)
    • 2週間スペイン語留学 (5)
    • スペイン語勉強法 (55)
      • たのしむスペイン語 (18)
      • つかえるスペイン語 (22)
    • ドイツ語勉強法 (10)
    • 英語勉強法 (20)
  • 旅行ガイド (243)
    • アルゼンチン (3)
      • ブエノスアイレス (1)
    • イギリス (3)
      • ロンドン (3)
    • イタリア (18)
      • アマルフィ (1)
      • カプリ島 (2)
      • シチリア (6)
      • ナポリ (2)
      • ベネチア (2)
      • ポジターノ (1)
      • ポンペイ (1)
      • ラベッロ (1)
      • ローマ (3)
    • オランダ (3)
      • アムステルダム (2)
    • ギリシャ (2)
      • アテネ (2)
    • クロアチア (7)
      • コルチュラ島 (1)
      • ザグレブ (1)
      • スプリット (1)
      • ドゥブロヴニク (1)
      • フヴァル島 (1)
      • プリトヴィツェ (1)
    • スイス (2)
      • インターラケン (2)
    • スウェーデン (5)
      • ストックホルム (5)
    • スペイン (3)
    • スペイン (65)
      • アビラ (2)
      • アランフェス (1)
      • カンガス・デ・オニス (1)
      • クエンカ (1)
      • コルドバ (1)
      • サラマンカ (1)
      • セゴビア (2)
      • セビリア (1)
      • テネリフェ (2)
      • トレド (1)
      • バルセロナ (6)
      • ビルバオ (2)
      • マドリード (22)
      • マヨルカ島 (1)
    • スロバキア (4)
      • ブラチスラバ (4)
    • チェコ (6)
      • チェスキークルムロフ (1)
      • プラハ (6)
    • デンマーク (2)
      • コペンハーゲン (2)
    • ドイツ (53)
      • ヴェルニゲローデ (2)
      • クヴェトリンブルグ (2)
      • ケルン (3)
      • シュヴェリーン (1)
      • ターレ (2)
      • ドレスデン (4)
      • ニュルンベルク (1)
      • ハーメルン (1)
      • ハイデルベルク (2)
      • ハンブルク (1)
      • ベルリン (32)
      • マインツ (2)
      • ミュンヘン (3)
      • ライプチヒ (1)
      • ローテンブルク・オプ・デア・タウバー (2)
    • ハンガリー (3)
      • ブタペスト (3)
    • フィンランド (6)
      • ヘルシンキ (5)
    • フランス (4)
      • ニース (1)
      • パリ (3)
    • ベルギー (4)
      • ブリュージュ (1)
      • ブリュッセル (4)
    • ポーランド (8)
      • ヴロツロフ (2)
      • クラクフ (3)
      • シュチェチン (2)
      • ポズナン (2)
      • ボレスワヴィエツ (2)
    • ポルトガル (3)
      • ヴィアナドカステロ (1)
      • ポルト (1)
    • モナコ (1)
    • モロッコ (9)
      • エッサウィラ (2)
      • マラケシュ (6)
      • メルズーガ (2)
    • 台湾 (9)
      • 台北 (6)
      • 台南 (3)
      • 日月潭 (2)
      • 高雄 (3)
    • 日本 (9)
      • 山形 (2)
      • 札幌 (1)
      • 東京 (4)
  • 日本で里帰り出産 (1)
  • 海外ボランティア (4)
  • 海外就職 (39)
  • 海外旅行お役立ち情報 (52)
  • 海外生活お役立ち情報 (29)
  • 考え (36)
  • プライバシーポリシー

© Copyright 2023 tabinotebook.com · All Rights Reserved ·