アビラは、12世紀に作られた城壁が美しい町。アビラ旧市街を囲む城壁は、12世紀当時に作られた大部分が今も残っています。ヨーロッパ全土でも、これだけ保存状態が良い城壁が残っているのは稀だそう。
1985年には、旧市街と城壁外の教会群が世界遺産に登録されています。
アビラは、なかなか馴染みのない町かもしれませんが、歴史ある迫力にあふれた城壁を見ることができる場所です。私は、今回アビラに1泊しましたが、2年前にスペインを訪れた際は恥ずかしながらアビラの存在を知りませんでした。マドリードから日帰りでも訪れる場所だけに、このような歴史のある町のことを知らなかったのは残念でなりません・・。
今回はその後悔を晴らすために、アビラに1泊して、アビラの町を味わってきました。そのアビラの魅力を紹介していきます!
城壁に登ろう!
アビラに来たら、城壁に登らなきゃ始まりません。城壁は全長約2.5メートル。高さ12メートル、厚さ3メートルあります。それだけに、間近で見ると迫力満点です。城壁の壁には、花崗岩を始め、煉瓦や様々な石が使用されています。
城壁に登ると、アビラの大聖堂、アビラ旧市街、アビラ県内を一望できます。12世紀から、城壁は様々な歴史の変遷を見てきたのでしょう。
城壁を辿りながら町歩き
城壁に囲まれた旧市街は、とてもこじんまりとしています。旧市街の入り口から、反対側まで徒歩で約20分くらいでした。
旧市街を取り囲んだ城壁を、町歩きをしながら、楽しんでみましょう。城壁の上から見た風景とは、また違い、城壁の迫力に圧倒されるはずです。
城壁は、夕焼け時、日が沈んでから、また違う表情を見せます。
他にも教会が沢山
私は、城壁に登った後は、町歩きをしたり、ゆっくりランチをとったりして過ごしたので、他に観光しませんでしたが、アビラには他にも見所が沢山あります。
歴史ある町だけに、大聖堂を始めに、教会が沢山あります。
大聖堂(カテドラル)
12−14世紀に建てられたと言われている、ロマネスク様式とゴシック様式を持ち合わせた大聖堂です。トレドやセゴビアの大聖堂と比べると、シンプルな作りに見えます。
サンタ・テレサ教会
サンタ・テレサ教会は、修道院改革の際に尽力した聖女テレサから名付けられた教会だそうです。
サン・ビンセント大聖堂
14世紀にたてられたと言われている、ロマネスク様式の教会です。アビラ駅から旧市街に向かう途中に、右手に見えてきます。
ビューポイントへ
アビラは、スペインの県都として一番の高所、標高1127mの高地にあるのだそうです。そのため、ビューポイントからは、空に向かってそびえたつ城壁を望むことができます。
ビューポイントは、旧市街地中心地から約徒歩10分、『クアトロ ポステス(Cuatro Postes)』です。
出来ればアビラに1泊!
アビラへは、マドリードから電車とバスで共に約1時間半で行くことが出来るので、日帰り旅行も可能ですが、1泊すると、ライトアップされたアビラの城壁を見ることが出来ます。
折角なので、アビラに1泊してみるのはいかがでしょう?アビラ旧市街の入り口、大聖堂から徒歩4分にあるDon Diegoに泊まりました。
旧市街の真ん中に位置しているので、どこに行くにも便利でした。
マドリードからアビラへの行き方
マドリードからアビラに行く場合は、電車が便利です。また、アビラからは、セゴビアやサラマンカにバスが出ています。
電車
マドリード チャルマルティン(Charmartin)駅ーアビラ(Avila)駅 (Renfe利用)
所要時間 1時間半
片道 12ユーロ
*マドリード アトーチャ(Atocha)駅からもアビラ行きの電車は出ていますが、チャルマルティン(Charmartin)駅の方が本数が多いので便利です。
バス
アビラからセゴビア、もしくはサラマンカに行く場合はこちら
アビラーセゴビア (AVANZA利用)
所要時間 1時間半
片道 7ユーロ
最後に
日本では馴染みの少ないアビラという町ですが、見所はたくさん。特に城壁は圧巻の保存状態です。マドリードからのアクセスも良いので、一度訪れてみては?
ではでは。
【関連記事】
