古代ローマ時代から、リゾート地として栄えてきたカプリ島。今も、芸術家や小説家をはじめ、世界中の観光客を魅了するリゾート島です。
神秘的な青の洞窟、高級ブティックが並ぶカプリ地区、自然に溢れるアナカプリ地区と見所たくさん。今回は、カプリ島観光に必要な情報をまとめて紹介していきます。
カプリ島観光に必要な日数は?
カプリ島は、ナポリやソレントからフェリーで40分から80分の距離になるので、イタリア本島から日帰りで訪れることが可能で、数多くの日帰りツアーも出ています。
一方、カプリ島に滞在すれば、日帰り客が帰った後に、ゆっくりとカプリ島を楽しむことができます。私たちは、カプリ島に2日滞在しましたが、じっくり島内を観光するのに丁度良かったです。
カプリ島旅行の予算は?
カプリ島はリゾート島と言われるだけあって、決して安い旅行先ではありません。予算はある程度見積もっておいた方いいです。
- 外食費 1人あたり 20−30ユーロ(イタリアにはテーブルチャージがあります。平均2ユーロですが、カプリ島においては3ユーロでした。)
- 宿泊費 ゲストハウス・B&B 90ユーロ〜
- 移動費 バス1回乗車 2ユーロ(カプリ島移動の主な手段はバスです。1日で5−6回は乗りました。)
カプリ島やること
それでは、カプリ島滞在中にやりたいことを見ていきましょう。
青の洞窟
カプリ島でもっとも有名な観光地といえば、青の洞窟(Grotta Azzurra)です。太陽の光が海面に反射し洞窟内が青色に染まります。
青色古代ローマ時代には、この洞窟で海水浴を楽しんでいたそうですが、長らくの間は、人々が足を踏み入れていませんでした。19世紀になって外国人観光客が立ち入り、この美しい現象を発見したとのこと!
青の洞窟には、カプリ地区かアナカプリ地区からバスが出ています。船着場から船に乗り、青の洞窟へ。波の状況で洞窟には入れないこともしばしば。私たちが訪問した10月は、運悪く3日とも青の洞窟は閉鎖していました。
青の洞窟が開いているかの状況は、こちらのウェブサイトから確認できます。入場料は14ユーロです。
モンテソラーロ
カプリ島の景観を観賞するには絶好の場所。モンテソラーロは標高は589mなので、ハイキングを楽しむこともできます。
アナカプリ地区から、ソラロ山の頂上まで、一人乗りリフトが走っています。リフトからの景色も綺麗なので、オススメです。片道は9ユーロ、往復で12ユーロでした。
灯台(Punta Carena Lighthouse)
夕焼けスポットとして有名な灯台です。アナカプリ地区から灯台行きのバスが出ています。カプリ地区からアクセスする場合は、アナカプリ地区でバスを乗り換えましょう。
灯台行きのバスは、バスチケットが他のバス路線と違うので要注意。車内でもチケット購入できます。片道2ユーロ。
夕焼けはこんな感じでした。灯台周辺は静かな場所なので、ゆっくりとした時間を過ごせます。近隣のホテルやレストランでは、夕焼けを見ながら夕食を取ることも可能です。
Faraglioni岩
カプリ地区から歩いて30分のところにある、変わった形をした岩。カプリ島周辺には、海の侵食によって作られた奇石がたくさん。
こちらは、3つの岩が並んでおり、一つの岩がアーチ型になっています。海面からの高さは100メートルほど。観光船に乗れば、間近で奇石を鑑賞、そしてこのアーチを通ることができます。
天然のアーチ
こちらもアーチ型の岩。Faraglioniよりも巨大で、海面からの高さは200メートル。アーチからは、カプリ島の青い海まで覗けます。
天然のアーチは、旧石器時代からのものだそう。
サンミシェル邸宅
サンミシェル邸宅は、アナカプリ地区にある、スウェーデン医師かつ著述家のAxel Munthe氏の元邸宅です。こじんまりとしていますが、趣味の良い家具が揃っていて、インテリアや庭園が好きな方にオススメです。
庭園からは、カプリ地区を一望できます。
ヴィラジョビス
ティベリウス帝の邸宅跡。前27世紀に建てられたものです。入場料は6ユーロでした。オーディオガイド付きって書いてありますが、特に付いてきません。
放置されているようで、結構保存状態が良かったです。こちらからも、カプリ島ならではの絶景が見れますよ。
カプリ地区は路地が狭く、バスが走れないので、アクセスは徒歩のみです。
ショッピング
カプリ地区には、多数のブランドショップやお土産店が並んでいます。ウィンドウショッピングをしているだけでも楽しいエリア。特に気になったのが、カプリ島発の香水Carthusia(カルトゥージア)です。
とても良い香りなので、是非試してみてください!
ボートツアー
カプリ島をぐるっと一周するボートツアーがいくつか出ています。前述した奇形の岩たちは、海から見ると更に迫力があると思います。
カプリ島どこで食べる?
カプリ島では何回か外食をしたのですが、料理は美味しかったけれどサービスが残念・・ということがありました。その中で、レストランAumm Aumm Ristorante Pizzeriaは味もよく、サービスも良かったです。
何よりも、カプリ島のテーブルチャージ(コベルト)平均3ユーロの中、テーブルチャージがなかったのも好印象でした。
カプリ島どこに泊まる?
カプリ島へのアクセスは、海からのみなので、港マリーナ・グランデに到着します。主な宿泊施設は、カプリ地区とアナカプリ地区にあります。どちらも車やバスで5分くらいでアクセスできますが、目的に合わせて宿泊先を決めましょう。
カプリ地区
カプリ地区には高級ホテル、ブティックが立ち並びます。せっかくカプリ島に来たので、リッチな雰囲気を味わいたいならカプリに泊まるといいです。カプリ地区にはバスが走っていないので、基本は徒歩移動になります。他の地区に行く場合は、カプリ地区のメイン広場(Piazzetta)からバスが出ています。
カプリ地区にある5つ星ホテル。スパ・スイミングプール付き。カプリのPiazzetta広場まで徒歩2分という好立地。
サービスの質は高く、宿泊者からの評価も高いです。一度泊まってみたい高級リゾートホテル。
アナカプリ地区
ソラーロ山や灯台は、アナカプリ地区からの方がアクセスしやすいです。青の洞窟にも、直通のバスが出ています。カプリ地区よりもお手頃な宿泊施設が多いですよ。
私たちはアナカプリ地区に宿泊しましたが、全然不便を感じませんでしたし、どこに行くにもバスで行けるので、アナカプリ地区に泊まって良かったです。
私たちが宿泊したB&B。バス停まで徒歩2分なので、どこに行くにも便利。オーナーが同施設に在中しているので、なんでも相談できます。私は、テイクアウトした料理を温めるためにオーブンを貸してもらいました。
インテリアも可愛らしく、過ごしやすかったです。
カプリ島への行き方
フェリーかスピードジェットで、アマルフィ海岸のソレントやナポリからアクセスできます。スピードジェットの方が早く着きますが、海が荒れるとキャンセルになります。フェリーは海が荒れてもキャンセルにはならないので、天候が心配な時はフェリーのチケットを購入した方が安心でしょう。
私は、アマルフィからカプリ島までスピードジェット、カプリ島からナポリまでフェリーに乗りました。スピードジェットは到着時間が早いのが特典。フェリーは大きいので椅子に余裕があり、揺れの感じ方も少ないです。
スピードジェットやフェリーのチケットは、事前に予約することもできますが、天候が変わることもあるので、乗船時間前に購入するので十分だと思います。ハイシーズンの時期だけは、日帰り旅行者が利用する時間帯は混み合うので注意です。
終わりに
カプリ島は、自然が多く、少し歩けば、青い海に辿り着きます。島ならではの良さがぎゅっと詰まっているなあと感じました。
ではでは。