スウェーデンは首都ストックホルム。スウェーデンの主要国際空港は、アーランダ空港です。ストックホルムより北37キロメートルに位置しており、ストックホルム中心部には最短18分で移動可能。
スウェーデンは物価が他の欧米諸国に比べても高いので、目的に合わせて移動時間や費用をかんがみて移動手段を考えましょう。
結論から言うと、Flygbussarna空港バスが頻度が多く、お手頃な値段で便利です。このFlygbussarnaバスを含め、電車、バス、タクシーと3つの移動手段を紹介していきます。
電車
アーランダ空港ーストックホルム間を最速で移動できるのは電車です。電車にはエアポート特急と、通常の列車の二つがあります。
アーランダエクスプレス
アーランダエクスプレス(Arlanda Express)を使えば、最短18分の乗車時間でアーランダ空港ーストックホルム中央駅を移動できます。15分毎に運行しており、頻度も十分。
アーランダエクスプレスのチケットは、乗車時間ではなく乗車日だけに紐づいているので、購入時に乗車日だけを選択し、乗車日にはどの時間帯の電車に乗っても大丈夫です。
気になる乗車料金ですが、片道295クローナ(約3500円)、往復で570クローナ(約6700円)。17歳以下の子供は無料です。
なかなか良い値段ですが、いくつか割引のオプションがあります。二人で利用する場合、350クローナ(約4114円)で利用可能。
またオンラインで乗車日の7日前までに購入すれば195クローナ(約2292円)で購入できますが、キャンセル払い戻し不可です。ビジネス利用で最短で移動したい方、ストックホルム滞在が短く少しの時間も無駄にしたくない方にはオススメの手段です。
通勤列車
アーランダ空港から通常列車も出ています。一時間に二本なので、バスやアーランダエクスプレスと比べると頻度は劣りますが。所要時間は45分です。
スウェーデンの交通会社SLが発行しているトラベルカードを購入すると一定の時間内で電車、メトロ、トラム、フェリーが乗り放題になります。
トラベルカードの料金形態はこちら。
種類 | 料金 |
---|---|
24時間券 | 130クローナ(約1500円) |
72時間券 | 260クローナ(約3000円) |
トラベルカードを利用するためには、SLアクセスカードという電子カードを別途購入します(20クローナ)。SLアクセスカードとトラベルカードの購入は、スウェーデンの鉄道駅、メトロ駅で可能です。
このトラベルカードで、ストックホルム市内ーアーランダ空港間の電車に乗車できます。しかし、アーランダ空港から直通の通勤列車は、私鉄の路線を利用しているため追加料金が必要です。アーランダ空港から最寄りの街Märstaまで583番のローカルバスに乗り、ここから通常の通勤列車に乗れば追加料金は不要。
トラベルカードを利用せずに1回料金で電車に乗る場合は、SLアクセスカードを持っていれば1回75分間有効で32クローナ。券売機や携帯アプリを利用してチケットを購入する場合は、45クローナです。ヨーロッパの鉄道では改札がないことが多く、チケットを買わずに電車に乗れてしまうのですが、キセルが見つかると1500クローナの罰金です。
24時間72時間のトラベルカードを利用すれば、ストックホルム市内を観光中に使えて便利なのは確か。しかし、電車の本数が少なめなのが気になるところ・・。時間がかかっても構わない、ストックホルム観光中に電車やメトロ、フェリーを多用するのでトラベルカードを活用したい方には良い移動手段だと思います。
空港バス
頻度が多く、料金がお手頃なのがバスです。運行会社は二社あります。
Flygbussarna
アーランダ空港と主要都市を結ぶエアポートシャトルを運行している会社。10-15分おきに運行しています。価格は1人一回乗車で99クローナ(約1300円)。往復でも購入できますが、割引はありません。家族料金が設定されているので、子供と旅行する場合はこちらを利用した方がお得です。
ウェブサイトからオンラインで事前購入でき、スマートフォンがあれば、乗車券をプリントアウトしなくても、QRコードのスキャンで乗車できます。乗車券は、日時にひもづいていないのでどのバスに乗っても大丈夫。バスの乗車券は、購入時に選択した日より三ヶ月間有効です。
バスは、ストックホルム中央駅近くのバス停に停まります。ストックホルム中央駅から旧市街ガムラスタンまでは徒歩で16分、メトロ利用で10分です。
また、バス降車時とバス乗車時で、降り場と乗り場が違うので注意してください。バス乗車時は、バス乗り場に面した建物の中から列に並んで乗車することになります。
バスの席は予約できないので、列に並んでいて初めて来たバスに乗車できないこともありますが、次のバスはすぐにきて、10分後には出発するので、焦る必要はありません。
車内はwifi完備で快適そのもの。
大きな荷物のみ、バスの荷台に入れる必要あり。車内画面で到着時刻を常に知らせてくれるので、乗車中も安心でした。
私たちは、アーランダ空港とストックホルム市内の往復移動で、Flygbussarnaのバスを利用しました。頻度も多く、値段もお手頃で、空港からの移動手段の中では一番便利だと思います!
FlixBus
ドイツの長距離バス会社FlixBus。黄緑色の車体が特徴で、ヨーロッパを旅行していると目にしたことがある人も多いのでは?ドイツ以外にも、ヨーロッパとアメリカでバスを運行しており、スウェーデンでも、長距離バスに加えて空港バスのサービスを提供中。
FlixBusの空港バスは、総じてFlygbussarnaよりも価格が安いです。時間帯によって片道の値段は変わりますが、最安値で3,90ユーロ(約500円)。人気の時間帯やオンシーズンの場合は、もう少し価格が上がります。しかし、Flygbussarnaを意識しているのか、私が見た限りだとFlygbussarnaの片道料金よりはどの時間帯も安い料金設定でした。
しかし問題は、頻度です。1時間毎に1本ー3本の運行なので、10分毎に運行しているFlygbussarnaに比べて圧倒的に頻度は少なめ。
また、FlixBusの場合は、チケット購入時に乗車時間を設定します。Flygbussarnaとは違い、来たバスの乗れるわけではありません。購入した時間のバスに乗り遅れた場合次のバスには空席がないとバスに乗れないのです。
飛行機はしばしば遅れますので、アーランダ空港からストックホルム市内に向かうバスチケットを事前予約しておいて、飛行機が遅れてしまうと、チケットは無効に・・。
飛行機が遅れることを考えると、価格は多少安くても、頻度が多くて、バスチケットと乗車バスが紐づいていないFlygbussarnaの方が柔軟性が高いです。アーランダ空港から市内へのアクセスにはFlixBusはあまりお勧めできません。
一方、ストックホルム市内からアーランダ空港に向かう時間は自分で調整できます。飛行機の出発時間が、遅れることはあっても早まることはほぼないので、ストックホルム市内からアーランダ空港へ行く場合にはFlixBusの利用も有りかと思います。
タクシー
タクシー料金は規定で決まっており、アーランダ空港からストックホルム中心部は675クローナ(約8000円)です。タクシー以外にも、送迎を利用する手もあります。家族連れや、複数人で移動する場合は、タクシーや送迎は便利な手段です。
終わりに
アーランダ空港ーストックホルム市内間の移動は、最短で移動するならアーランダエクスプレス、お得に便利に移動するならFlygbussarnaがオススメです。いずれの場合も、チケットを事前に購入しておけば、割引が効いたり、当日にチケット購入の列に並ぶ無駄な時間を省けます。
ではでは。