ヨーロッパで現地就職したい?それなら、日本でまず就業経験を積んでからでも遅くないかも。
海外に行きたいなら、早く行った方がいい。そういった意見が多いように感じます。でも、実際就職活動した者としては、それって無責任に聞こえます。職経験なしでヨーロッパで仕事探しをするのは、武器なしで敵地に乗り込むようなもの。何も武器がなければ、戦えません。
私は、大学を卒業してから、ずっと海外で働きたいと思いつつ、海外駐在と留学との間で揺れ動きつつも4年日本企業で働きました。個人的には、あと1年くらい早く決断しても良かったかな、と思いますが、日本で働かずにすぐ海外に来れば良かった、と思ったことはありません。
なぜなら、日本で働いた経験のおかげで、今チャンスを手にすることができていると感じられるからです。今回は、日本での就業経験をヨーロッパ現地就職の近道にどう活かすかについて書いていきます。
日本で働いた経験が評価された
ベルリンで3ヶ月就職活動をしましたが、面接に呼んでもらえた企業は全て、私の前職の経験に興味を持ってもらえたからでした。ヨーロッパでは、日本のように企業で新人を育てるという文化がありません。たとえ、ジュニアポジション(社会人1−4年目の人向けのポジジョン。)でも、即戦力が求められています。
大学卒業してすぐの22歳から23歳の若者にも、’即戦力’を求めてます。実際、多くの企業の仕事内容には、「関連職種での職務経験最低1年」と書かれていることがほとんど。
だからこそ、ヨーロッパでは大学生のインターンが盛んです。ほとんどの大学生は、在学中にインターンシップを経験して職務経験を積みます。このインターンを職務経験を、卒業後の職探しの際にアピールするのです。
インターンシップはヨーロッパ出身者が優先
そのため、ヨーロッパで仕事探しをしていると、多くの企業がインターンシップを募集しているのを見かけます。現地就職のチャンスを広げるためには、インターンにもチャレンジしたいところです。
でも、インターンのポジションは、やはり現地の国の学生、またはヨーロッパ出身の学生が優先されます。ヨーロッパ人と同じ土俵で戦うことになります。彼らはヨーロッパの言語を数ヶ国語話し、ヨーロッパの社会文化に精通しています。ヨーロッパ出身者と真正面から戦ってポジションを勝ち取るのは容易なことではありません。
ライバルは日本人?
インターンでも、ジュニアポジションでも、仕事を得るためには日本人やアジア人ということを活かすことが最も近道です。特に、マーケティングやセールスといった職の場合は、企業がアジア市場や日本市場担当としての人材を募集している時が、一番自分の売り込みところです。
この場合はライバルになるのは、日本人やアジア人、それに加えて日本語が話せるヨーロッパ人となります。多くの場合は、ネイティブスピーカーや現地の商習慣に精通している人、そして経験がある人を探していることが多いです。そのため、ネイティブ日本人であることが強みになります。そうして最終的にライバルとなるのが、日本人です。
パイがかなり限られてくるので、いかに自分を売り込めるかが鍵になります。同じ日本人でも、仕事経験も実績もない人より、仕事経験も実績もちゃんとある人が欲しいのは明らかです。もちろん、その仕事経験も、海外企業に魅力的なものであった方が良いです。
私の実績で海外企業に興味を持ってもらったのは、日本市場での新規販売路を開拓したこと、です。この経験については、どの面接でも、かなり根ほり葉ほり聞かれました。新しいセールスを作った、顧客数を増やした、等実績はあればあるほど、語れるものが増えますし、興味を持ってもらえます。海外で就職したいなら、日本で実績を作って、それを持ち込んでしまえばいいのです。
【まとめ】日本の就業経験は現地就職のチャンスに繋げられるよ!
私もドイツに来る前、もっと早く海外に出れば良かったかな、と年齢のことを気にしてばっかりいました。でも、年齢に遅すぎることなんてないんですよね。
それよりも、自分がやりたいことに向かって、経験を積んだことが、結局は今の自分の進みたい道を作っていってくれています。遠回りに見えることが、意外と近道になったりすることもあるんだよ、ってことです。経験は、絶対無駄になりません。自分で熱く語れる経験を積んで、次のチャンスに繋げていければ良ってほしいな、と思います。
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